ケガをしないための身体づくり

ケガを繰り返す原因は？

実はケガや痛みを繰り返す原因は 体幹の筋肉量 に大きく関係しているんです！
体幹の骨格筋量が少ないと、肩こり・腰痛・膝痛が出やすくなり、さらに ADL（日常生活動作） にも影響を及ぼします。食事や着替え、移動、入浴といった当たり前の動作がスムーズにできなくなってしまうことも…。

特に 年齢を重ねると、骨量や筋肉量が減りやすくなる ので、意識的に 腹筋・背筋を強化 したり、ストレッチを取り入れることが大切です

【原因１】インナーマッスルの低下が骨格を歪ませる

体を支える インナーマッスル（深層筋） が弱くなると、骨格のバランスが崩れやすくなります。その結果、外側の筋肉（アウターマッスル）に負担がかかり、日々の生活の中で耐えきれずに炎症を起こしてしまうんです。

例えば、実際の現場でも「腰痛がなかなか良くならない」という方の多くは、腹筋や背筋が弱く、骨盤や背骨の歪みが原因で筋肉に負担がかかっています。

• ぎっくり腰 → 体幹が弱いと腰の筋肉に負担が集中し、無理な動きで一気に炎症が起こる
• 膝の痛み → 筋力バランスが崩れることで膝に余計な負荷がかかり、関節が炎症を起こす
• 肩こり・首こり → 背骨のバランスが崩れ、首や肩の筋肉が硬くなって血流が悪くなる

【原因２】アウターマッスルとインナーマッスルの筋力差

インナーマッスルが弱いと、その分アウターマッスル（表層の筋肉）が頑張らなくてはいけません。でも、アウターマッスルは本来 大きな動きをサポートする役割 なので、過剰に使われると硬くなり、疲労がたまってしまいます。その結果、筋肉がこわばり、痛みやケガにつながるんです。

実際に治療をしていると、「ぎっくり腰を何度も繰り返している」「慢性的に膝が痛い」といった方が多くいます。そういう方は、表面の筋肉ばかりを使っていて、深層の筋肉がうまく働いていないことがほとんどです。

• ぎっくり腰を繰り返す人 → 腰周りのインナーマッスルが弱く、負担がアウターマッスルに集中
• 膝の痛みが続く人 → 太ももやふくらはぎの筋肉に頼りすぎて関節がすり減る
• 首や肩が常に痛い人 → 姿勢を支える筋力が不足し、首・肩まわりの筋肉が張りすぎる

こういった症状の方には、単なる施術だけでなく、 適切なストレッチや筋力強化 をアドバイスしています。「マッサージを受けた直後は楽になるけど、またすぐに痛くなる…」という方は、根本的な原因である 筋力のアンバランス にアプローチすることが必要です。

ケガをしない身体づくりの施術の流れ

「痛み」って、一体なんなのでしょうか？ ちょっとしたケガや病気のときに感じるものですが、実はこれは 体が異変を知らせるための大切なサイン なんです。

ケガや炎症が起こると、体は痛みの信号を出すホルモンを放出し、その信号が神経を通って脳に伝わります。そして、脳がその情報を受け取ることで、「痛い！」と感じる仕組みになっています。これによって私たちは 「ここがダメージを受けているから気をつけよう！」 と認識し、無意識に体を守ることができるんですね。

でも、問題なのは 異変がないのに痛みを感じてしまうことがある ということ。これが 「慢性痛」 です。

例えば、昔ケガをした場所が完治しているのに、なぜか痛みが続くことってありませんか？ これは、脳が過去の痛みの記憶やストレスなどの情報を統合して、「まだ痛い」と錯覚してしまっている状態。つまり、実際にはダメージがないのに 痛みのスイッチが入りっぱなし になっているんです。

だからこそ、ケガを予防するだけでなく、体のバランスを整え、正しく動かせるようにすることが大切なんです。ここからお話しする施術フローでは、痛みが起こるメカニズムを理解しながら、どうすれば「痛みを繰り返さない身体」を作れるのか、その方法をお伝えしていきます。

※治療初期からメンテナンス期までの流れは、多い事例でご紹介しています。全ての方が当てはまるわけではございません。また、患部の状態によっては専門医（医師）をご紹介することもございますので、ご了承ください。

《初期》ケガをしない身体づくりの施術

〜骨格と神経を整え、ケガをしにくい体の土台づくり〜

ケガをしにくい体をつくるためには、まず骨格のバランスを整えることが重要です。
人によって生活環境や習慣が違うように、どの部位に負荷がかかるかもそれぞれ異なるため、施術では骨格調整と神経調整を行い、体の土台をしっかり整えていきます。

初期段階の施術では、まず骨格の歪みを整える施術を中心に進めていきます。
インナーマッスルの筋力低下やアウターマッスルとのバランスの乱れによって骨格が歪んでしまうことが多いため、この歪みを改善することが大切です。
施術期間は初診時から約2週間を目安とし、この期間で身体の土台を整え、正しい姿勢や動きをサポートできる状態へ導いていきます。

《中期》ケガをしない身体づくりの施術

〜硬くなった筋肉をほぐし、本来の機能を取り戻す〜

中期の施術では、歪んだ骨格の状態で日常生活を送っていたことで硬くなってしまった筋肉の機能を回復させることを目的に施術を行います。
具体的には、筋肉調整として柔整マッサージやトリガーポイント療法を用い、さらに電気治療の立体動態波を活用して、硬化した筋肉を緩め、筋肉本来の機能である収縮運動がスムーズに行える状態へ導きます。

また、この段階ではまだインナーマッスルの筋力が十分に強化されていないため、日常生活の中で骨格が再び歪んでしまうことを防ぐためにも、引き続き骨格の調整を並行して行います。施術期間の目安は約4週間です。

《後期》ケガをしない身体づくりの施術

〜「インナーマッスルを鍛え、痛みを繰り返さない身体へ〜

後期の施術では、骨格のバランスや筋肉の機能がほぼ改善された状態を維持しながら、インナーマッスルを使えるようにし、さらに強化することを目的に施術を行います。

まず約16週で、固まって機能していなかったインナーマッスルを目覚めさせ、使える状態にしていきます。
次に約32週で、インナーマッスルの質を向上させ、より安定した働きができるように強化。そして約48週で、インナーマッスルの筋力を高め、しっかりとした筋収縮を行える状態へと導きます。

このプロセスを経ることで、自身の筋力で骨格のバランスを整え、維持できるようになり、痛みを繰り返さない身体へと変わっていきます。
施術では、EMS（電気刺激）を用いた筋力強化、骨格調整、筋肉調整を組み合わせ、体の内側からしっかり支えられる状態を目指します。

最終的には、ホームケアや定期的なメンテナンスを取り入れることで、健康な身体を維持し続けることが可能になります。施術期間の目安は16週から48週です。