踵(かかと)がチクチク痛む「踵骨炎」
剣道で踏み込みのとき、足に痛みが......40歳代男性の場合

「朝起きて一歩目で踵が痛い」「運動後にかかとがズキズキする」など、踵の痛みにお悩みではありませんか?
日常のちょっとした動作でも「かかとが痛い」と感じると、歩くのがつらくなりますよね。
その症状、もしかすると踵骨炎(しょうこつえん)かもしれません。
踵骨炎(しょうこつえん)について
「歩くと踵(かかと)がチクチクする」「運動中や運動後に踵が痛い」「立ちっぱなしの後、踵がズキズキする」「靴の中に小石が入っているような感覚がする」……これらの症状に心当たりはありませんか?
踵骨炎とは、踵(かかと)の骨、踵骨周辺に炎症が起こる疾患で、特に運動量が多い学生やスポーツ選手、成長期の子ども、かかと重心の方に多く見られます。歩く際、踵には体重の1.5倍、走る際には3.2倍もの負荷がかかります。このような負荷が繰り返しかかとにかかることで炎症が起こり、踵に痛みが生じるのです。
足底筋膜炎との違いは?
足底筋膜炎は土踏まずから踵の前方にかけて痛むのに対し、踵骨炎は踵の中央〜後方に痛みが出るのが特徴です。
踵骨炎の初期症状と放置のリスク
初期の踵骨炎では、安静にして運動を控えれば痛みが落ち着くことがあります。
しかし、痛みがあるのに無理をして運動を続けると、踵にさらなる負担がかかり、骨の異常な成長である「骨棘(こつきょく)」が形成されることがあります。
この骨棘は、一度できてしまうと自然には消えにくく、踵の痛みを悪化させたり、痛みをかばおうと足関節の動きを制限したりすることがあります。
また、初期の段階ではレントゲンで異常が見つかりにくいため、「湿布を貼って様子を見てください」と言われることも少なくありません。「異常がない」という言葉に安心して運動を再開してしまうと、症状が悪化する恐れがあります。
踵の痛みの原因は?踵骨炎(しょうこつえん)になる理由
踵骨炎の主な原因は、かかとにかかる過剰な負担です。
具体的には、アスファルトなどの硬い地面での運動、ふくらはぎの筋肉が硬くストレッチ不足であること、合わない靴の使用、そして不適切な重心位置での歩行や走り方が挙げられます。かかとに荷重をかける要因が積み重なることで、踵に炎症が起こり、痛みを引き起こします。
特に剣道やバスケットボールなど、ジャンプや踏み込みの動作が多いスポーツをする人は、踵骨炎にかかりやすい傾向があります。
成長期の子どもにも多い踵の痛み(シーバー病)とは?
8歳から15歳ごろの成長期の子どもには、「シーバー病」と呼ばれる踵骨骨端炎がよく見られます。これは成長痛の一環として発生します。特に男の子に多いこの疾患は、膝関節にみられる「オスグット病」と似たメカニズムで、成長期特有の症状と言えます。
剣道で踏み込みのとき、足に痛みが……40歳代男性の場合
剣道をしているときに「踏み込んだ瞬間、足がズキッと痛む!」そんな経験をした40代男性のお話です。
歩いているときも足が痛くなり、「ひょっとして足をひねっちゃったのかな?でも痛い場所が足首じゃないんだよな?何なのかな??」と思って来院されました。
診てみたところ関節には問題はなく、腫れもなければ、熱感もない。踵を押してみると…「痛い!」と大きな声が。これは間違いなく踵の炎症、踵骨炎ですね。
踵骨炎のメカニズム、なぜ痛むのか?をお話し、剣道を休んでくださいとお伝えすると「でも剣道は続けたいし、痛いのは嫌だ」と少々ワガママなご希望(笑)。
そこで、踵にかかる負担を減らすために包帯でしっかりa href=”/judo_therapy/#rittai”>固定し、さらに柔整マッサージで下肢の筋緊張をゆるめ、ふくらはぎから足底筋膜やアキレス腱まで連動させたテーピングで固定して、踵にかかる負担を和らげることにしました。
患者様には、早期回復して欲しいので剣道はしてもよいですが「飛び跳ねる動き、踏み込む動作はNG」と約束していただきました。
その結果、1週間で歩くときの痛みはほとんど感じなくなり、10日目には包帯も外せる状態に。剣道の踏み込みではまだ少し痛むようでしたが、4週間後には歩行時の痛みも消失し、治療を終了しました。
よくあるご質問|踵の痛み・踵骨炎について
Q.踵が痛いのは何のサインですか?
A. 踵の痛みは、踵骨炎(しょうこつえん)や足底筋膜炎、シーバー病などの疾患の可能性があります。特に朝一歩目の痛みや、長時間の立ち仕事の後のズキズキした痛みは、踵骨炎の特徴です。
Q.踵骨炎は自然に治りますか?
A. 軽度であれば自然治癒することもありますが、多くの場合は安静やテーピング、ストレッチなどのケアが必要です。放置すると骨棘ができて痛みが長引くこともあります。
Q.踵の痛みを和らげるセルフケアはありますか?
A. アキレス腱やふくらはぎのストレッチ、足裏のマッサージ(ゴルフボールや凍ったペットボトルでコロコロ)などが有効です。また、踵に負担をかけない靴選びも重要です。
Q.整骨院ではどんな施術をしてもらえますか?
A. ゆ〜かり整骨院では、包帯やテーピングによる踵のサポート、筋緊張をゆるめるマッサージ、足のバランス改善指導などを行い、早期回復と再発防止を目指しています。
踵骨炎を繰り返さないために
踵骨炎の改善には、踵への負担を減らすことが最も重要です。ゆ〜かり整骨院では、テーピングや包帯を使って踵をサポートし、患部の炎症を和らげる施術を施します。
踵骨炎による踵の痛みを繰り返さないためには、踵がしっかり固定されたカウンターの硬い靴やクッション性のあるインソール、かかとを潰さずに履ける靴を選ぶことや、アキレス腱を伸ばすストレッチ、ゴルフボールや凍ったペットボトルで足裏をコロコロするマッサージなど、ふくらはぎや足のストレッチ指導を行い、しっかりとセルフケアを行うことが再発防止につながります。
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踵が痛いときの注意点|踵骨炎の早期対処が大切です
踵骨炎は適切なケアと早期の治療で改善が期待できます。痛みがある場合は無理をせず、安静を保つことが重要です。
さらに、専門家による診察や適切な治療を受けることで、再発を防ぎ、スポーツや日常生活への早期復帰が可能になります。
踵に痛みを感じたら、ぜひ早めに対処してください。踵の健康は全身の健康を支える重要な要素です。痛みのない快適な生活のために、重心バランス、姿勢を大切にしましょう。
「踵がチクチク痛い」「かかとがズキズキする」などの症状がある方は、踵骨炎(しょうこつえん)の可能性があります。早期に適切なケアを行うことで、痛みの悪化や再発を防ぐことができます。踵の痛みに気づいたら、ぜひお早めにご相談ください。
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