我慢できない背中の痛み
背中が痛くて寝られない40代女性の背中の症例

背中の痛みの症状には、
- 内臓疾患によるもの
- 筋肉や姿勢の問題が原因
- 首(頚椎)が影響しているもの
と大きく3つに分られます。
内臓疾患による背中の痛みで特徴的なのは、背中の左側に痛みの症状を感じる場合は、心臓や膵臓、胃や肺などが関係しています。
逆に右側に痛みの症状がある場合は、肝臓や胆のう、胆管などが影響していることが多いです。
筋肉や姿勢の問題とは、筋肉が疲労し血液循環が悪くなり、痛みやだるさが生じます。
姿勢とは猫背や日常生活動作でのクセや行動が負担となり痛みとなって現れることです。
頚椎の椎間板ヘルニアの背中の痛み
頚椎の椎間板ヘルニアでは、背中に痛みが及ぶことがあります。
背中の痛みとともに手足のしびれや脱力症状が生じて、生活や仕事に支障をきたすこともあります。
いずれにせよ怪我ではない原因不明の痛みや症状は放置せず、安易に自己判断せず、2日経過しても良くなってこなければ専門医に相談することをおすすめします。
寝具が原因の背中の痛み
筋肉が原因で背中に痛みの症状を感じる場合、特に頚椎(せきつい:首の骨)や胸椎(きょうつい:胸の骨)のゆがみが関係していることが多いのですが、意外にも枕の高さやマットレスの硬さが背中の痛みの症状を引き起こしていることがあります。
枕が高すぎると首に負荷が掛かり、首にかかった負担が背中まで及んでしまいます。反対に、低すぎる枕を使っても頭が不安定になり首や背中に負担がかかります。
柔らかすぎるマットレスは腰が沈み込み、身体がくの字になり、腰や背中に負担がかかります。一方、硬すぎるマットレスでは、腰が一晩中浮いた状態になってしまいます。
このような状態では、寝ても覚めても体幹部の筋肉が緊張し続け、背中をマッサージしても痛みの症状が取れません。
背中が痛くて寝られない40代女性の背中の症例
整形外科から転院してきた40代の女性の症例をご紹介します。彼女は4年前から背中の痛みと首のこりがひどく、夜も寝られない症状が続いていました。
初診時の問診と検査の結果、首から背中の4番目の骨までの筋肉が硬直していました。原因は寝具にありそうですね。この患者様には、まず寝具のお話をしました。
施術は、骨格調整と神経調整の「タッピング」を提案し、今週は同じ施術を3回繰り返す治療計画を立てました。
骨格調整とタッピングの効果
骨格調整で頚椎の位置を整えた施術後、患者様は「あれ!?いつも触ってた首の骨が無くなった!?あれ??スッキリした!」と驚かれていました。
首から背中は自律神経の通り道となる場所なのでアプローチしたいのですが、初診から3回目までは背中には触れず、「タッピング」で神経調整を施します。
神経調整の「タッピング」を施すことで副交感神経が優位となり、背中の筋肉の緊張は依然として残っていますが、強烈に眠気が出るくらいにリラックスできるので、自宅に戻ったら15分〜30分程度、お昼寝をすることをおすすめしています。
特に背骨周辺の筋肉が硬く、自律神経の圧迫がある状態で筋肉調整を行うと「リアクション(痛みが増したような反応)が出てしまうので、痛みが強い症状が続く場合には、治療の間隔を空けず継続的に施術を受けることが大切です。また、患者様には自宅でできるストレッチをお教えして、無理のない範囲で筋肉を伸ばすようにお願いしました。
背中の痛み改善には継続的なケアが大切
背中の筋肉が強く緊張していると、体幹部の運動性が低下し、さらに自立神経のストレスが原因で眠りが浅くなり、疲労回復できなく筋肉も緊張してきます。
その結果、内臓の血流が悪くなり、便秘や消化不良の症状を引き起こすことがあります。眠りの浅さのほかに、過度な睡眠も背中の痛みの原因になります。睡眠中は、体重を支えている背中や腰に負担がかかりやすくなります。
睡眠時間が長すぎると、負担がかかっている部分の血流が滞り、疲労物質が溜まりやすくなるため、寝返りの回数が少ないと同じ部分に負担が集中しやすくなるので要注意です。
私自身もかつては、背中がガチガチでしたが、寝具を合ったものに変える、朝起きたら太陽の光を浴びるなど、気をつけています。
背中の痛み改善には継続的なケアが大切
背中の痛みの症状は一度の施術で完全に解消することは難しいこともあります。しかし、定期的に施術を受け、セルフケアを続けることで、痛みの症状は徐々に改善していきます。
また、背中の痛みの症状が続いている方は、内臓疾患や寝具の見直しなども視野に入れて、原因を正しく調べて、適切な治療や施術を受けることが大切です。
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